『WAGARAKU』メカニックブログ

メカをモチーフとしたジュエリーブランド
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2016.08.29 Monday

フルオーダーカフスボタンの制作工程

セミの声も聞こえなくなり、たまに夜も涼しい日がちらほらありますね。
お久しぶりです。夏の終わりには何故かテンションが上がりにくくなるJUNです(笑

気が付いたら前のブログから3ヶ月が経過してた…(汗
なかなかブログまで手が回らない状態でした(^ ^ ;)

さて、今回は「宝石のみ」をお持ちのお客様からのご依頼で、カフスボタンを制作させて頂きました。
その制作工程を紹介したいと思います(´▽`)ノ

お預かりしたのは青色がキレイなこの宝石↓
c-f-cl (1).jpg
「ベニトアイト」と呼ばれる石だそうです。

デザインはいくつか描いた中から一番シンプルなものに決まりました↓
c-f-cl (2).jpg

板状のWAXを使って、実制作に取り掛かります。
c-f-cl (3).jpg
左右のカフスボタンのヘッド部分を同じ大きさで切り出しました↑

ヤスリを使って曲面を削り出して行きます↓
c-f-cl (4).jpg
デザイン画と同じ形になるまで曲面を整えます。

片方には宝石が入るので、その部分に穴をあけて石座(宝石が収まる穴)にします。
c-f-cl (5).jpg

ヘッド部分が出来ました↓
c-f-cl (6).jpg
上のWAXのパーツ↑を鋳造業者に出して金属にします。
鋳造の詳しい仕組みについてはコチラから

はい、これが鋳造から上がって来たままの状態です↓銀の場合はこの様に表面が真っ白です。
c-f-cl (7).jpg
今回の地金はシルバー925です。右上の出っ張り↑は銀が流れ込んだ部分で「湯道」と言います。

各種ヤスリを用いて、ヘッドの表面を整えます。
c-f-cl (8).jpg
表面を削ると銀の光沢が出てきました↑

さて、こちら↓がカフスボタンの全パーツになります。
c-f-cl (9).jpg
上から「ヘッド」「足」「可動部」とします。この3つのパーツを組み立てる事でカフスボタンになります。
(足と可動部はシルバー925の既製品です)

まずは、ヘッドと足をバーナーでロウ付けします↓
c-f-cl (10).jpg

ヘッドと足がくっつきました↓
c-f-cl (11).jpg
表面がバーナーの熱で黒く変色しています。

回転工具↓を使って変色した部分を取り除きます。
c-f-cl (12).jpg

次に、足に可動部を取り付ける作業に移ります。
c-f-cl (13).jpg
足には2ヶ所の穴があり↑可動部には2つの凸部があります↑

足で可動部を挟み込む様に取り付けます↓
c-f-cl (14).jpg

挟むだけでは完全に固定出来ていないので…
c-f-cl (15).jpg
可動部の凸部をタガネでツブしてグラグラしない様にすれば、固定完了です!

ここで一度全体を磨きます↓
c-f-cl (16).jpg

磨き上がりました!
c-f-cl (17).jpg

次に磨いた前面をスポンジヤスリ↓で均一に処理します。
c-f-cl (18).jpg
「あまりピカピカにはしないで欲しい」とのオーダーでしたので、こうする事で光の反射が控えめになります。

これからいよいよ宝石をカフスボタンに留める作業になります。
c-f-cl (19).jpg
写真左が宝石↑写真右がバイス(万力)で固定したカフスボタン↑

石座に宝石をセットします↓
c-f-cl (20).jpg

石留め用のタガネで4方向から小さな爪を押し出して、宝石を留めます↓
c-f-cl (21).jpg
金属工具と宝石の距離が一番近くなる作業なので、細心の注意を払います。
(細かい作業なので、10倍ルーペでよく確認しながら進めます)

宝石の固定が終わったら、光らせるところをもう一度サラッと磨いて、完成!!
c-f-cl (22).jpg
カフスボタンの出来上がりです\(´▽`)/

後ろから見たところ↓前面以外はツルっとしてます。
c-f-cl (23).jpg
写真左のカフスボタンに空いた穴は、宝石が固定されている所の裏側にあたります。

表面の接写↓この表面加工をヘアライン仕上げと言います。
c-f-cl (24).jpg
宝石が深みのある青い光を呈していてキレイですね(^^

通常、カットされた宝石はジュエリーの一部として貴金属に留められている事が多いので
古いジュエリーの宝石を取り出し、その宝石で新しいジュエリーを作る「リフォーム」という形で承っています。

ジュエリーの一部としてではなく、カットされた宝石のみ(ルースと言います)をお持ちの方は割と珍しいのですが、
WAGARAKUでは、今回の様にデザインから制作まで一貫してご注文頂けます( ̄^ ̄)ゞ

オーダーを下さったご依頼主様、ご利用ありがとうございましたm(_ _)m


 

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